私は車でアメリカを旅することが好きだ。
今までいくつもの州を走り抜け、様々な風景を眺め、街を歩き、道中にある安宿(モーテル)に泊まり、何が出てくるか?!わからない様な地元の小さなレストランに恐る恐る入ったりもした。
これまで、各々の土地でそれぞれ違った魅力をあじわい、大きなアメリカのほんのいち部分だけれども、アメリカの地をほんのちょっぴり開拓できた楽しい旅をしてきたと思う・・・
≪続 き≫
私にとってのアメリカの何よりもの魅力は、高層ビルやこ洒落たレストラン、お店の並ぶ大都会ではなく、シンプルに力強くそして優しくそこにある自然の姿である。
まっ青な空、広い大地、生い茂る木々、聳え立つ山々、エメラルドグリーンの海 etc いろんな自然の姿に出会う度、都会っ子の私は言葉では言い表せない感動と同時に畏敬を感じたものである。その中でも私が忘れられない旅のひとコマを伝えたい。
自然と触れ合う旅がしたくて、ロサンゼルスからアリゾナ州に車を走らせた。
あの壮大なるグランドキャニオンに衝撃を受け、そしてセドナの赤茶色の山々と雲ひとつない真っ青な空とのコントラストの鮮やかさに無性に惹きつけられた。
セドナは「良いエネルギーが集まる」と云われているせいだろうか?!穏やかな心地良さを感じ、ただ静かに座ってこの自然と同化したくなった。。。
しかし、そんな気持ちをふりはらい、私達は帰路に急がねばならなかった。
通りすがりの小さな町で夕食を取ろうと立ち寄った。(たまたま寄ったこの場所がこの旅のハイライトになるとは予想もせずに。。。)車を降りた私達に地元のおじさんが話しかけ、空を見上げながら指さした方向を追った。
その先にはおたまじゃくしの尻尾が途切れたみたいな形をした物体が見えた。
「Comet??! え~、これがうわさの今世紀最大と言われるへールボップ彗星?!次に現れるのは二千五百年後?!と云われている希少価値のもの?!」
高層ビルに邪魔されることもなく広々としたアリゾナの澄んだ空にはっきりと現れたこのヘールボップ彗星に、友と私はすごく興奮し虜になった。
空から目が離せず、外に座りピザを食べながら空を見上げ、車を走らせながらこの彗星の位置を追った。
この夜空をより楽しみたい欲に、私達は外灯のない方向に車を走らせ闇の中で車を止め、ヘッドライトを消し外に出て空を見上げた。
「すごーい!!」驚いた。。。
明かりの中で隠れていたたくさんの小さな星さえ姿を現していた。
大袈裟ではなく、私達が目にしたのは空いっぱいの星だった。
もちろん今までこんなにもたくさんの星を眺めたことはなかった。 こんなにたくさんの星が空いっぱいに存在していることすら想像もできずにいた。
私達はこの美しさに酔いしれコトバもなくただ夜空も見上げていた。
キラキラ光る夜空の星が心より愛おしく想えた一瞬だった。。。
そして昨年6月、私は久しぶりにアメリカ本土(ロサンゼルス)に入り、友と共に車で旅に出ることにした。前々から行ってみたかった “ グランドサークル ” と呼ばれるエリアで(ユタ州とアリゾナ州が隣接する地域)、国立公園や国立モニュメントが多く集中する場所へ。。。
短期間ではとてもその全てを回りきることはできない為、私達はユタ州のザイオン国立公園、ブライスキャニオンそしてアリゾナ州のアンテロープキャニオンに絞った。
それぞれの場所で私が感じた第一印象は全て同じで、
「こんなものがこの世に存在するなんて。。。 この世のものとは思えない!!」だった。
ロサンゼルスから車で約 3 時間半、私達はまずラスベガスを目指した。
きらびやかなネオンの町でひと晩。そこから約 3 時間のドライブですっかり私達は大自然の中にいた。
巨大な岩山が立ちはだかるザイオン国立公園は、力強く迫力がありどこか威厳がある。
グランドキャ二オンとは異なり、見上げるキャ二オンである。ザイオン国立公園から約一時間半の所にブライスキャニオンがある。ザイオン国立公園とは装いが全く異なり、赤茶ピンクかかった無数の尖塔がそそり立つ何とも不思議な景観で繊細な美しさがある。
遠くからの眺めは、並んでいる様ですごく神秘的である。
そしてこの旅の最終地点、アンテロープキャニオン。
初めてアンテロープキャ二オンの写真を見た時、今まで見たこともない様な幻想的な装いに私は一目ボレした。
「絶対見に行く!」と心に決めた。
奥行き 100 mほどの小さなキャニオンは小さな洞窟の様である。
内部の独特なシェイプ、そして赤ピンク色の岩肌には水の流れをきれいにトレースしたかのような柔らかな美しさがある。上部には亀裂がありそこから太陽の陽射しがし込む時、アンテロープキャニオンはより幻想的な美しさをかもし出す。
自然の雄大さ、美しさ、不思議さ etc. を全身全霊で感じ取った旅だった。
そこから受けた感動を到底言葉で伝えることはできない。
「百聞は一見に如かず!」
ぜひ皆様にも地球の原点に戻り、自然に抱かれる旅に出掛けていただきたい。
自然の美しさに酔いしれ自然の美しさに酔いしれ その恩恵に心より感謝するとき、私は友のコトバを思い出す。
「 God is a great artist ! 」